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ワンセルフ

WEBサービスを作る際に必ず気をつけるべきことまとめ

13 5月 , 2017  

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2017年4月に、1年近く「人間のあらゆる能力を数値化させるWEBサービス」というコンセプトでONESELFというサービスを運用していたが、うまくいかずに撤退することになった(サービスのURLは後ほど無効になっている可能性があります)。ONESELFのコンセプトムービーはこちら

 

(実際のサービスのスクリーンショット1)
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(実際のサービスのスクリーンショット2)
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結果的に、このWEBサービスは全然ユーザーもつかずうまくいかなかったのだが、そのWEBサービス開発〜初期運用の中の失敗経験から「WEBサービスを作る際は必ずここに気をつけるべき」というような気づきなどを得ることができたので、忘備録や一連の振り返りも含めて、まとめておこうと思う。
尚、WEB上の情報にはコードレベルの「WEBサービスの実装方法」に関する記述は多くあるが、今回は技術的なノウハウは一切記述せずに「設計やUI/UX、コンセプト、運用方法などのエンジニアリングから少し外れた観点からのノウハウ」として記載しようと思う。

 

①サービスはアートではない(作り手じゃなく、お客様のためのもの)

当然のことだが「サービスは提供する側じゃなく、お客様(提供される側)のものである」ということだ。あまりに当然すぎると思うかもしれないが、実際にサービスを開発をしているとこのことに忘れて作り手側が「こんな風にした方がいいと思う!」という主観視点でどんどん開発を進めてしまうというのはよく陥りがちなサービス開発時の罠のように思う。「この機能は本当にユーザーを幸せにするのか?今最も優先して取り組むべき機能なのか?」ということを常にチーム内で自問自答して作るくらいでやりすぎることはないだろう。

芸術家ならば、自分のエゴで作りたいものを作って、それを見せ、観客たちに喜んでもらえるかもしれないが、サービスはあくまでお客様(ユーザー)のためのもの。自己表現やエゴなどは一切の邪魔にしかならない。「サービスはお客様のためのもので、自己表現のアートではない」のである。まず最初にあまりにも当然すぎることだが、自分は開始最初、このユーザーファーストの意識があまりに薄かったように思う。自分たちが作っていて楽しいサービスじゃなく、ユーザーのためのサービスを作られなければならない。

 

②サービスではできることを少なくする(ユーザーに多くの選択肢を与えない)

この「サービスではできることを少なくする」というのは「本当に必要な機能以外は実装しない」ということである。サービスを開発していると、「この機能もあった方がユーザーができることが増えて便利になるよな〜」っていうのは無限に出てくると思う。ただ、それで、あった方がいいと思う機能を次々つけて多機能なサービスにすると、できることが増えて、サービスとして効果的と思えるかもしれないが、これは間違いである。

機能が増えるとそれだけ、ユーザーが使い方を考える時間が増えるということである。ユーザーが使い方を考えてしまうサービスは決していいサービスではない。いいサービスほど本当に必要な機能しかついていなく、シンプルでユーザーが直感的に使えるようになっているはずである。

この「多機能にするほど、より便利になる」という思い込みは意外とサービス開発時に陥りがちなのではないかと思う。「何でもできるサービスは何にもできないサービス」である。本当必要な機能だけをつけよう。

 

③本当に困ってないと使ってくれない(ユーザーのアクションの動機)

サービスは100%ユーザーのためのものであるとは、先ほど記載したが、実際にサービスを使うユーザーは、「そのサービスを使うことで自分が本当に困っていることを解決できないと継続的に使ってくれない」ということである。今日、自分が作っているもの以外にもWEBサービスやアプリは掃いて捨てるほどの数が溢れている。その無数のプロダクトの中から自分たちのサービスを使ってくれるだけでも奇跡である。その、ユーザーの貴重な時間の一部を自分たちのサービスに使ってくれた際に、「ユーザーが今本当に困っている何らかの事を解決する」という体験を提供できないと、もう二度とそのユーザーはあなたのサービスには戻ってきてくれないと考えた方がいいであろう。そのサービスに対して、ユーザーにお金を払ってもらおうと考えているなら、なお一層のことである。ユーザーにとっては、利用を選べる大量のプロダクトがあり、自分たちのサービスはその大量のサービスの1つであり、その中からユーザに選ばれなければならないのである。

自分の場合は、サービスのコンセプトであった「人間のあらゆる能力を数値化させる」というコンセプトの元、「今までしっかりと計測できなかった能力がしっかりと計測できたらすごいでしょ!」という軽率な考えの元、一体、それを実現する事で「使用するとユーザーがどう嬉しいのか?」を明確に考える意識が薄かったと反省している。

 

④熱狂的なファンを探す(使ってくれる初期ユーザーを大切にする)

これはシリコンバレー最大のスタートアップ養成講座Yコンビネーターを作ったポールグレアム氏の言葉とも被るが、サービスの開始当初、自分たちのサービスを気に入って使ってくれる少数のユーザーを本当に大切にするべきである。このユーザーたちの意見を聞き、ユーザーヒアリングを繰り返し、改善を繰り返していくことで、より多くのユーザーに使ってもらえるようになるだろう。運営側では気づかないような改善点、アイディアなどをこの初期ユーザーたちは教えてくれる。この自分たちのサービスを早い段階から気に入ってくれる1握りの少数のユーザーを如何に見つけ、しっかりとフィードバックをもらえるような関係を築いていくかが、サービスの開始当初は非常に重要になってくるであろう。

自分たちはこの「早い段階でサービスを気に入ってくれるユーザーを見つけることができなかった。(もしくは、そのユーザーが付いてくれるところまで到達できなかった。)」という反省点がある。

 

⑤優れたデザインやUIには気づけない(悪い点ばかりに目がいく)

もし、自分たちで何らかのITプロダクトを作る時は、自分がよく使うサービスや、他の既に成功しているサービスたちを研究し、大いに参考にすることかと思う。この時、他のサービスを参考や研究する際に気をつけた方がいい点があると考えている。それは、「サービスの中の悪い点はすぐに気がつくが、いい点は当たり前のように受け入れてて気づきにくい」ということである。

先述したようにいいサービスほど、シンプルで使う際にユーザーが考えることが少なく使えるようになっている。そのため、優れたデザインやUIほどサービスを利用する際にユーザーは何も考えずに当然のように使用しているので、ユーザーが「その設計が優れている」と感じにくいという特徴がある。なので、「他のサービスなどを研究する際に、真に優れている箇所に気づけず、他のサービスから素晴らしい気づきを得ることができない」ということが、しばしば起きがちなのではないかと思う。優れたサービスほどユーザーが自然に無意識に使えるような設計になっているので、どのようにしてその設計に辿り着いたのかを非常に注意深く考える必要があると考えている。

また、これはユーザーヒアリングの際にも当てはまり、自分たちのサービスに対してユーザーヒアリングをお願いするユーザーは、自分のサービスの優れた点は中々気づいてはくれないが、悪い点は瞬時に気づいてくれるだろう。

 

後書き

ここまで自身のサービス開発から初期運用の間の失敗経験から得た「WEBサービスを作る際に気をつけるべきこと」としての気づきをまとめましたが、一言で総括すると「何よりもユーザーのことを考え、ユーザーファーストなサービスを作る」ということなのかなと思います。何か他にサービスを作る際に絶対に意識した方がいい点などがあれば教えて頂きたいです。

尚、この文章はプログラマための情報共有サービスQiitaにも同様の文章を投稿しました。

akikiyo By  -      


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