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Yコンビネータ研究所

「Yコンビネータ(Y Combinator)」とは?|Yコンビネータ研究所

17 9月 , 2016  

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「Yコンビネータ」という名前を聞いたことがあるだろうか?

Yコンビネータ(英名:Y Combinator、略称:YC)はシリコンバレー、そして世界最大のスタートアップ(起業)養成講座である。Yコンビネータは2005年にポール・グレアム氏によって創設され、2016年現在、1000以上にも上るスタートアップ企業を輩出している。Yコンビネータの卒業企業として日本で有名なのは「空家・民宿のシェアサービスの”Airbnb”」「オンラインファイル共有サービスの”Dropbox”」などだろう。

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この記事では、Yコンビネータの「スタートアップ養成講座」について全く知らない人向けに簡単に説明します。

 

【Yコンビネータについて】

 

Yコンビネータは「スタートアップ養成講座」と呼称したが、業種としては、創業期のベンチャー企業への資金提供と引き換えに、そのベンチャー企業の株式を取得し、資金提供した企業が企業売却もしくは、株式公開(IPO)した際に、キャピタルゲインにより利益を出すことを目的としているベンチャーキャピタルである。(キャピタルゲイン、ベンチャーキャピタルについての説明はこの記事では割愛するが、端的に言うと、まだ成功するかわからないリスクの高い時期に会社に資金を提供するので、その企業が成功した際にはYコンビネータへ一部利益を分けてもらうという契約を交わすということである)

 

Yコンビネータは毎年2回「夏学期」と「冬学期」と分け、3ヶ月間のスタートアップ養成プログラムを開催している。Yコンビネータのような決められた一定の短期間で起業家の活動を支援するプログラムは”アクセラレータープログラム”とも呼ばれる。そのYコンビネータのアクセラレータープログラムの内容について、見てみよう。(アクセラレータープログラムを開催するベンチャーキャピタルはシリコンバレーにも複数あり、日本にも同様に存在する。)

 

1.【審査】

Yコンビネータのプログラムに参加するのに、参加料は必要ない。しかし、審査の門はとても厳しいものであり、2016年現在、Yコンビネータは一回のプログラムで100社程度を採択するが、審査を通過し、プログラムへの参加を許可されるのは応募した企業の数%であるという。

 

2.【審査合格後、シリコンバレーへ引っ越し】

審査に合格し、アクセラレータープログラムへの参加を許可された企業はYコンビネータから資金提供を受け、Yコンビネータの拠点であるシリコンバレーへ自身の会社の拠点を構えることになる。プログラムへ参加する起業家たちは世界中から集まり、プログラムへ参加するために、時には遠方からシリコンバレーへ引っ越してくることもある。

 

3.【3ヶ月間のアクセラレータープログラムの開始】

審査合格後、Yコンビネータのプログラムが開始することになるが、参加者たちは学校の講義のような、全員が一律の指導を受けるわけではない。基本的にプログラム参加企業たちは、それぞれ独自に、シリコンバレーを拠点にして自社の経営活動に専念することなる。プロダクトの開発や、営業活動などやることは企業により様々だろう。特にYコンビネータから何かを強制されることはなく、唯一の義務は「プログラム期間中はシリコンバレーへ在住すること」である。

プログラム期間中、参加企業たちは「オフィスアワー」「夕食会」へ参加することができる。

「オフィスアワー」はYコンビネータのパートナー(メンターのような存在)達の空いている時間にアポイントを取り、自社の経営について、相談、アドバイスを受けることができる。

「夕食会」は毎週一回開催され、同期のプログラム参加企業とのコミュニケーションや、夕食会に招かれるシリコンバレーの有名起業家たちの話を聞き、アドバイスなどを受けることができる。「夕食会」での話は録音や公開は禁止されており、完全オフレコとなっている。その他にも、投資家へのプレゼンの練習の場なども用意されている。

 

4.【3ヶ月間プログラムの終了、投資家たちへ成果をプレゼン】

3ヶ月のアクセラレータープログラム終了後、待ち受ける大きなイベントがYコンビネータの開催する「デモデイ(demo day)」である。「デモデイ」はYコンビネータがシリコンバレー中から著名な投資家たちを招待し、その投資家たちへプログラム参加企業たちが自身の事業をプレゼンテーションし、その後、投資家とプログラム参加企業たちのマッチングを目的としたイベントである。投資家たちはプレゼンを聞き、興味を持った企業へアポイントを取ることができる。

「デモデイ」は投資家からの出資を保証するものではないが、この「デモデイ」により、資金調達を受け、次の事業フェーズへ行くための資金調達を成功させるプログラム参加企業は多い。「デモデイ」を経て、Yコンビネータのアクセラレータープログラムは終了し、参加企業たちはそれぞれの経営へ進んでいくこととなる。

 

【Yコンビネータ創業者”ポール・グレアム”について】

ポール・グレアム(Paul Graham)

1964年生まれ。ハーバード大学でコンピューターサイエンスの博士号まで取得。美術学校で美術についても学んでいる。Yコンビネータ創業前は自身もプログラマーとして、ITスタートアップ手掛けており、Yahoo!へ買収される。その後、2005年にYコンビネータを創立する。

 

ポール・グレアムは現在では、シリコンバレーでは最も影響力のある人物の一人である。ポール・グレアムはYコンビネータを創立し、投資家としての傍ら、作家という顔も持つ。彼の書いたエッセイ「ハッカーと画家」(主にスタートアップ、テクノロジーについて綴られている)は多くの人々からも読まれている。ポール・グレアムのエッセイは日本語でも有志の方々により翻訳されており、ITスタートアップを志す人にとっては、大変有意義なものであるのは間違いないので是非、オススメしたいです。

 

今まで、Yコンビネータを知らなかった人は、この記事にて、少し理解は深まって頂けたであろうか?

 

「Yコンビネータ研究所」では、Yコンビネータの公式サイトにて公開されている、”Yコンビネータ卒業企業一覧”を元に、Yコンビネータのプログラム参加企業の情報を調べ日本語で発信している。是非、興味を持った方はこちらの「Yコンビネータ研究所」の投稿一覧を見てもらえると光栄である。

 

「Yコンビネータ研究所」全投稿一覧はこちら

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(画像をクッリクでも閲覧できます)

 

合わせて読みたいYコンビネータに関するオススメ書籍はこちら。

 

akikiyo By  -      



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